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元歌が進化(超えて含む)した “Bring It On Home To Me”

1962年5月8日、サム・クックが作詞・作曲したA面「Bring It On Home To Me/悲しき叫び(62年:全米13位)」と、B面「Having a Party/パーティを開こう(62年:全米17位)」を カップリングしたシングル盤が両面とも大ヒットした。なお、ルー・ロウルズが両方の曲のバックボーカルとして参加している。

A面「Bring It On Home To Me」は、今でいうビルボードのソウルチャート第2位に食い込んだ『SOUL史上屈指の名バラード』であり、カヴァーの多い名曲として、クックの単なるヒット曲にとどまらず、異なるジャンルの多数のアーティストにカヴァーされる“ポップ・スタンダード”となった。

実は、洋の東西を問わず、なぜか琴線に触れるこの名曲には「元歌が存在する」のである…‼

1959年に発表された泥臭いバラードで、「Charles Brown / チャールズ・ブラウン(1922~1999)」と「Amos Milburn / エイモス・ミルバーン(1927~1980)」のデュエット曲である『I Want To Go Home』がそれである。

しかも、この二人が一緒と言うのは非常に貴重であり、共に後世のアーティストに与えた影響は計り知れない。

チャールズ・ブラウンに影響を受けたアーティストと言えば、代表的なのが「レイ・チャールス」、そして「エルヴィス・プレスリー」であり、エイモス・ミルバーンに影響を受けたアーティストと言えば、「ファッツ・ドミノ」と「リトル・リチャード」が挙げられる・・・。

二人共にピアノを奏でながら、シブい「ジャンプ・ナンバー」を多数輩出し、知名度は後輩に譲るとしても、この二人が40年代から活躍してくれたからこそ、サムのSOUL史上屈指の名バラード“Bring It On Home To Me” が進化(超えて含む)的に誕生し、その後のR&B・SOUL があると言っても過言ではない‼

ちなみに、サム・クックはウエスト・コーストのジャジーなピアノプルースマン「チャールズ・ブラウン」がお気に入りだった…。

1963年に発表したRCAでの通算8目にあたるアルバム“Night Beat (1963)”では、「Trouble Blues 」「Fool’s Paradise」「Get Yourself Another Fool」と、3曲もカヴァーしている ❣

by JELLYE ISHIDA.


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