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『芸術の物語』:最終章

『芸術の物語』:最終章

 

「もしあなたが、今、ここで、実際に、全宇宙のすべてのもの、すべての事象を完全な美の対象と観ることができれば、あなたは自我を解体させ、その代わりにスピリットとして立っている。もしあなたが宇宙のすべてにひとしく輝くような美を認めれば、あなたはスピリットの眼(アイ)で立っているのである。あなたはスピリットの私(アイ)、全宇宙の根源的な私(アイ)―私(アイ)である。」

 

あなたが出会った、最も美しい人、彼、または彼女の眼を覗き込んだときのことを思い起こしてほしい・・・。

そのとき一瞬、あなたは麻痺したようになる。そのヴィジョンから眼を離すことができず、あなたは、じっと見つめ、時間は停止し、そしてその美の中に捉えられている。

それとまったく同じ美が、全宇宙のありとあらゆるものから放たれている。すべての石、木や花、動物、雲、人、あらゆる対象、山々、小川、ゴミの缶、破れた夢・・・、あらゆるものが、その美を放っている。

あなたは、まわりに生起しているすべてのものの放つ穏やかの美の中にたたずんでいる。あなたは渇望から解き放されている。あなたは回避から解き放される。

あなたはスピリットの眼で立ち、今や全「世界」である、この終わりのない美を熟視しているのである・・・。

 

「芸術の物語とその核心(ハート)、その原初の衝動(イムパルス)」から、このあらゆるところに偏在する美は、クリエイティブ・イマジネーション(自分の願うことを想像したりすること)の働きではない。それは、宇宙の実際の構造なのである。」

 

この偏在する美は、今、ここにおけるコスモスの実際の性質なのである。それは何かあなたが想像したりしなければならないものではない。それはあらゆる領域における「知覚の実際の構造」なのである。

あなたが「スピリットの眼」で見つめられれば、すべての対象は輝くような美しい対象である・・・。

もし知覚の扉が浄化され(開かれ)れば、全コスモスは、あなたがかつて失い、そして再び見出した最愛のもの、原初の美、原初の顔(本来の面目)である。それは永遠に、永遠にそうである。

この驚くべき美の中で、あなたは、自分自身の死の中に消え去っていく。そして、二度とその姿を聞くものも、見るものもいない。ただ静かな夜、風が穏やかに丘や山に吹きわたり、静かにあなたの名前を呼ぶだけである・・・。

by JELLYE ISHIDA.

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