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The R&B of essence. VOL.6『昔も今も ❝ R&Bとジャズは常に隣り合わせにある ❞』

The R&B of essence. VOL.6『昔も今も ❝ R&Bとジャズは常に隣り合わせにある ❞』

 

前述の投稿で紹介した稀代の女性シンガー「ビリー・ホリデイ」「ニーナ・シモン」そして「ロバータ・フラック」の三名は、現代のネオ・ソウルやジャズの歌い手達の背後に今もしっかりと息づいている。

昔も今も、「R&Bとジャズは常に隣り合わせにある」とも言える。

特に現代のネオ・ソウルは、ジャズ・ネタを引用するなどしたトラックで歌われたり、演者本人にジャズの素養がある場合も少なくない。

だが、R&Bに影を落としているのは、ストレートなジャズと言うよりはジャズ・ミュージシャンの「ソウル/ファンク」的な側面、つまりその越境感覚であったりする。

稀代の女性シンガー三名以後、ジャズ寄りの歌唱の手本と言えば、ソウルもファンクもジャズも歌いこなす『チャカ・カーン』の存在が、80年代以降に登場したシンガー達に与えた影響は計り知れない。

【 Chaka Khan(チャカ・カーン)】

驚異的な歌唱力で1970-80年代にR&Bの女王と呼ばれ、以降も精力的に活動。非常にアクティヴな性格で、レコーディングの際、アレンジが気に入らないと、殴りあうこともあった。

ホイットニー・ヒューストン、メアリー・J.ブライジなど、多くの女性歌手に多大な影響を与えた。女性歌手ではアレサ・フランクリンと共にR&Bを代表する存在と言われる。

1953年、イリノイ州シカゴのカトリックの家に生まれたチャカは、多くのR&Bシンガー達に支配的な「ゴスペル音楽の洗礼」を受けず、その代わりに祖母から「ビリー・ホリデイ」などのジャズを教わったと言う。

高い音を張り上げた際のトランペットにも似た彼女の鋭角的な発声は、どんなに込み入ったバンドの中でもはっきりと耳に飛び込んでくる。

1978年には名プロデューサーArif Mardinの元でソロデビュー。デビュー曲 “I’m Every Woman” は後に、ホイットニー・ヒューストンがカバーした楽曲としても知られている。


彼女の歌はほぼ例外なく、R&Bシンガー達の全身に染みついていると言っていいだろう。

そんなチャカ・カーンを讃えるトリビュート・パフォーマンスとして、「Erykah Badu(エリカ・バドゥ)」がケーブルTV局BETが主催するBET Honors 2013の授賞式にて、上記のOfficial Music Videoでも有名なチャカの名曲、邦題「恋のハプニング」 “What Cha’ Gonna Do For Me(1981年)” のカヴァーを披露している。

by JELLYE ISHIDA.



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