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『芸術の物語』:第二章

『芸術の物語』:第二章

 

「私たちは、芸術の物語をその原初の衝動(イムパルス)へと辿り着くことができるだろうか。芸術の源泉を辿って行けば、やがて私たち自身がスピリットの中にすでにいることに気が付くかもしれない・・・。私たちの最も高次の自己による素晴らしい芸術作品である、この輝くようなコスモスの中に投げ出されたスピリット、美しきものを見る者、その美の中にいることに気付くかもしれない・・・。芸術の最終的な意味は、原初の顔(本来の面目)のヴェールを取り去ることにあることに気が付くかもしれない・・・。その輝くようなヴィジョン、今、ここに、常に、すでにあるヴィジョン、永遠に超越的でありながら、あまりにも普通のその顔を見ることができるかもしれない。」

 

美の対象(自然であれ芸術であれ)、あるいは美的な次元は、「スピリットの自己実現における美」というもののあらゆる段階を見せてくれる。

輝くような虚空から漏れる、光に満ちた美から美へのはっきりとした軌跡は、私たちに、「すべての顕現との恋にもう一度、落ちること」へと誘う。

美は、単に美しい表面、表層ではない。それは知恵の非常に深い様態、美とは、「神性の深度の直接的な把握」である。そして深度が深まれば、美もまた深まっていく。

つまり、唐突ながらも適切に答える(あるいは問う)ならば、「芸術の物語」とは、「コスモスの物語」であり、それは「進化の物語」、そして「活動するスピリットの物語」である。そして、この物語は、コスモスの誕生(それより以前)から始まり、過去、現在、未来へと「止むことの無い物語」なのである・・・。

そこで、以下の「ヴィジョン」にしばらく留まって頂きたい。

 

「もし私たちが、宇宙のすべてをこの上なく美しいもの、まるで最も美しい絵画のように見ることができたら。もし私たちが、あらゆるもの、あらゆる事象を例外なく素晴らしく美しい対象とみなすことができたら。」

 

さて、どうだろうかと言う「ヴィジョン」にである・・・。

その瞬間、あなたの渇望や現実回避は一時的に休止する。あなたは自己収縮から解放され、すべてあるがままに対する無条件的な熟視に入る。

美しい対象や作品が、あなたの意志を一時的に停止させるように、美しい対象としての宇宙を熟視することは、あなたに、その宇宙の無条件的な意識を開かせる。

こうあるべきとか、こうであったかもとか、こうであり得た、とかいうものは無い。すべてはあるがまま、あるがままである。

すべてのものを、一つの例外もなく美しいと感じ取るとき、私たちは『スピリットの眼』で立っている。何故なら、そこでは全コスモスは、あるがままで美しい対象であるからである。

まさに全コスモスは、「輝くようなスピリットの芸術」ではなかったろうか!

この並外れたヴィジョンにおいて、全コスモスはその輝くような創造性において、あなたの「最も高次の自己の作品」である。

スピリットの眼で見るとき、事実、全宇宙は、輝くような『美の対象』となるのである・・・。(つづく)

by JELLYE ISHIDA.

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