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The R&B of essence. VOL.4『生前マービン・ゲイが最後に言い残した ❝ 最高のジャズとソウルの融合 ❞』

The R&B of essence. VOL.4『生前マービン・ゲイが最後に言い残した ❝ 最高のジャズとソウルの融合 ❞』

過去(70年代)のソウルに自分たちのルーツを見い出すようになった90年代の「ニュー・クラシック・ソウル」、その後、モータウン社長の座についたキダー・マッセンバーグらの巧みなマーケティング的な手法により、一定の音楽スタイル/ジャンルとして広がりを見せた「ネオ・ソウル」。

そのムーヴメントの先頭に立った男性「D’Angelo(ディアンジェロ)」と女性「Erykah Badu(エリカ・バドゥ)」

ふたりの関係性には、70年代初頭に「ニュー・ソウルの旗手」として活躍した「ダニー・ハサウェイ」と「ロバータ・フラック」のコンビを想起させるものがあった。

キダーの狙い通り「ネオ・ソウル」は広がりを見せ、2000年頃にデビューした前述の「アリシア・キーズ」やジル・スコットなど、東海岸ヒップホップの影響下にあった「ジャジーでメロウなサウンド」をひな型に一連のR&Bを指すようになる。

特にフィラデルフィア産のそれは、かつての「フィリー・ソウル」への憧憬の念を込めて「ネオ・フィリー」と呼ばれた。

2000年代半ばには、過熱気味だったネオ・ソウル、ネオ・フィリーの動きは一旦沈静化したものの、『近年、再燃の兆し』を見せている。

再燃のひとつのきっかけは、ブルーノート系の「ホセ・ジェイムス」やプレイヤーとして存在感が増す中、現在の音楽シーンに益々君臨する「ロバート・グラスパー」など、ジャズ界からソウルへのアプローチが大きい。

まさに、生前「Marvin Gaye(マーヴィン・ゲイ)」が最後に言い残した「最高のジャズとソウルの融合」を目指したように、モータウンとブルーノーツの名門レーベルがここにきて、音楽シーンをより良い方向へとけん引しているように見える。

今日はそんな音楽シーンをワールドクラスでうかがい知れる、南アフリカとドイツ人の血を受け継ぐアフリカン・ジャーマンによる「ミクスチャー・ネオ・ソウル」の女性シンガーを紹介したい。

ニーナ・シモンやビリー・ホリデイの曲に挑戦し、南アの音楽や文化を呑み込みながら、母性を感じさせる温もりのある歌声をメロウなサウンドに溶け込ませた「ジョイ・デナラーニ」の曲をお届け。

by JELLYE ISHIDA.



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