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The R&B of essence. VOL.1『1960年代ソウルの予感、忘れてはならない3大ソロ・シンガー』

The R&B of essence. VOL.1『1960年代ソウルの予感、忘れてはならない3大ソロ・シンガー』

 

ロックンロール(R&R)というのは、50年代の「白人にとっては自己表現」であったが、『黒人にとっては一つのダンススタイル』にすぎない。

R&Rのヒット曲や名作を残した黒人アーティストはダンススタイルをとりながらも、R&Rの古典というべきスタイルをこの時代に残した。

チャック・ベリーや、リトル・リチャード、ファッツ・ドミノ、ボー・ディドリー、サーストン・ハリス、ドン&デューイ、ラリー・ウィリアムス、ボビー・デイ、ボビー・フリーマン、キャデラックス、デル・ヴァイキングスなどもR&Rのヒット曲や名作を残している。

この時代に沢山のR&Rヒット、名作が「黒人アーティスト」から生み出されたが、1950年代末にはR&Rの聴衆・購買層が白人ティーンエイジャー層に急激に広がり、ポピュラーでソフトなロックを求め始めたので、黒人聴衆を相手にしていた黒人アーティストの被害は大きく、彼らのR&Rスタイルが行き詰ってしまった。

 

 

1958年頃になると様々な流れが生まれ、ドゥーワップグループの「コースターズ」や「プラターズ」などのコーラススタイルが白人黒人を問わず受け入れられ、「サミー・ターナー」や「ジェシ・ベルヴィン」、ゴスペル出身の「ブルック・ベントン」などの歌い方のスタイルも含め、R&Bの変革に影響を及ぼした。

それに忘れてはならないのは『3大ソロ・シンガー』の存在だ。

この頃には、「サム・クック」「ジャッキー・ウィルソン」「ジェームス・ブラウン」の活躍には目を見張るものがあり、1960年代ソウルの予感があった。

コーラスグループの動きとしては、ドゥーワップスタイルから離れ、ゴスペルスタイルを用いた「インプレッションズ」「ドリフターズ」などが挙げられ、ダンススタイルもロックンロールから「ソウルダンス」へと移っていった。

立役者の「オリンピックス」、ブルージーな曲を持ち味とする「ハンクバラード&ミッドナイターズ」、ゴスペルグループだった「アイズレーブラザーズ」、最初にR&Bにゴスペルを持ち込んだ「レイ・チャールズ」などが重要なソウルダンス曲を残している。

こうしたグループやソロシンガーの登場によって、R&Bからソウルへの分岐点となったのだ。

今日は3大ソロ・シンガーの中でもっとも尊敬する「サム・クック」の曲をお届けしたい。

by JELLYE ISHIDA.



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