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プリンスが愛し、ブルー・ノートが一押する新世代歌姫『Kandace Springs(キャンディス・スプリングス)』

プリンスが愛し、ブルー・ノートが一押する新世代歌姫『Kandace Springs(キャンディス・スプリングス)』

故プリンス(Prince)がデビュー前から注目し、生前にキャンディスの声を“A voice that could melt snow”「“雪さえも溶かすほどの(温かい)声”」と絶賛。キャンディスがカヴァーしたサム・スミスの「ステイ・ウィズ・ミー」を聴いたプリンスが、彼女に興味を持ち、ペイズリー・パークで行われた「パープル・レイン」の発売30周年記念コンサートで一緒にパフォーマンスをしようと彼女を誘ったほどであった。



キャンディス・スプリングスはUSナッシュヴィル出身、現在27歳のシンガー・ソングライター/ピアニスト。セッション・シンガーの父親を持ち、ノラ・ジョーンズの代表作『Come Away With Me』(2002年)で音楽の道を志したという。

リアーナ(Rihanna)やハヴィエアー(Javier Colon)を発掘したことでも知られるベテラン・プロデューサー・チーム=ロジャース&スターケン(Evan Rogers & Carl Sturken)にデモが渡り、彼らから契約のオファーを受けた。当時まだ17歳だったという。その後は活動拠点をNYに移し、オーディションを経て2014年にブルー・ノートと契約。同年9月に発表した初のEP『Kandace Springs』はiTunesチャートを中心に多くの反響を集め、新世代の台頭を印象付けることとなった。

カントリー・ミュージックの聖地であるテネシー州ナッシュヴィルで生まれ、幼い頃からジャズやソウルに親しんで育った彼女だが、2014年にリリースされたデビューEP『Kandace Springs』はヒップホップやネオソウルとジャズを融合させたものであった。



2016年7月1日にリリースしたBlue Noteからの1stフル・アルバム『Soul Eyes』では、彼女は自らの魂や音楽性を探求。幼い頃に影響を受けたジャズやナッシュビルで育った環境から、壮大でオーガニックなサウンドに立ち還ることとなった。ソウルフルでありながらも、女性らしいしなやかさと強さを兼ね備えたヴォーカルとピアノ・プレイがより際立つ仕上がりとなっている。



本作のプロデューサーにはジョニ・ミッチェル等を手がけ、グラミー受賞経験のある名匠ラリー・クラインを起用。ノラ・ジョーンズの出世作となった「ドント・ノウ・ホワイ」を作ったジェシー・ハリス書き下ろしによる楽曲や、アルバムタイトル曲となったマル・ウォルドロンの「ソウル・アイズ」、カントリー・シンガーのシェルビィ・リンの楽曲、さらにはウォーの「世界はゲットーだ!」など様々なジャンルの曲のカヴァーと、自身のソングライティングによる楽曲が収録されている。

エスペランサ・スポルディングやジャネル・モネイ、あるいはダイアン・バーチなど、21世紀以降にプリンスが愛した女性アーティストの顔ぶれを見れば、そこにキャンディスが並ぶことに違和感はない。その錚々たる面々と同様に、華やかなルックスと芯の通った歌声は眩いスター性を放っている。





 
by JELLYE ISHIDA.

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