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剥き出しの魂、今は亡きダークネス・ディーヴァ『Amy Winehouse(エイミー・ワインハウス)』:VOL.2

剥き出しの魂、今は亡きダークネス・ディーヴァ『Amy Winehouse(エイミー・ワインハウス)』:VOL.2

 

エイミー・ワインハウスに関する、一般的な音楽ジャーナル、あるいは批評や評論はこの際、他の多くの氾濫する情報に譲りたい。

しかし、忘れてはならないことは、それら外面的(表層的)な情報に翻弄されたり、先入観によって真理(Truth/トゥルース)や事実(Fact/ファクト)を歪めたり、でっち上げることなく、エイミーの内面的(深層的)な『真実性(Truthfulness/トゥルースフルネス)』をその内側から汲み取り、解釈したい。

私は常々、あらゆる情報(批評・評論)に対して敬意をもって正しいと仮定しながらも、それらは全て「部分的」であると捉えている。そして、極力「全体的・統合的」な視点によって「独自の見解」というものを示したいと努めている。

また、私がそうであるように、驚くべきことは「真理(トゥルース)」だけではあなたを自由にしない。あなたを真に自由にするのは、『真実性(トゥルースフルネス)』であるからにほかならない。

では、エイミー・ワインハウスの内なる「声なき声、カタチなき形」を独自の見解とその叙述よって示してみたい。

 

 

人々の中には、現在の世界に『真っ暗な予感』を抱く声も多く、その原因が政治的・経済的支配者層における「闇の勢力」の存在をほのめかし、それらが世界をコントロールしているといった情報をまことしやかに流布する者さえいる。

しかし、実際には、そのような情報の氾濫に潜む危険や病理、いたるところで『美と善と真実』を脅かしているのは闇の勢力ではなく、『表層の浅薄な力』である・・・。

今日、そのような表層の浅薄な力は皮肉にも、自らを深遠なものであると宣言している。いたるところにある勝ち誇った恐れを知らない浅薄さが、現代の危機であり脅威なのだが、にもかかわらず、いたるところでそれらは、「私たちを救うものだ」と宣言している。

しかし、「表層の浅薄な力」とは、外部が与える問題ではなく、まさにその逆であり、『本当の問題』が私たち個人(主体)側の意識や認識にある。

本当の問題から目を背けることなく、その現実に分け入る勇気があるならば、『闇と深淵の中にこそ、常に私たちを癒す真実』が潜んでいる・・・。

如何なる成功であれ失敗であれ、それらは結果としての産物である。そして、大半の者がその結果にのみ支配される。が、失敗の場合に観られる修正行為には、その結果を変えることに集中するあまり、原因を変えることを怠ってしまう。

とは言え、『因果律(原因と結果)』が全てではなく、たとえ結果の失敗が、その「当初の構想(意図)」までを否定する証明にはなりえないのも事実である。

そこには必ず、諸々の「価値と限界」、「真実と盲点」、つまり事象の背後には死角(限界と盲点)が潜んでいる。しかし、そこにはそれ相応の『創造性を宿した未顕現の秩序と可能性(価値と真実)』が潜んでいる・・・。

 

 

 

エイミー・ワインハウスの内面的(深層的)な『真実性(Truthfulness/トゥルースフルネス)』をその内側から汲み取り、解釈した場合のわたし独自の見解が上記の叙述である。

人にはそれぞれに、「光と影」「明るみと暗闇」が存在し、人生の途上において「栄光と破滅」に直面することがあろう。そして多くの場合、何か大切なことを学ぶ場合、そこには「洞察」あるいは「破局(カタストロフ)」が存在する。

エイミーの場合も、その起伏の激しい精神生活、凄まじい生死を掛けた生き様の中にそれらを感知しながら、音楽を通じて「自己において悟り」、「文化において表現し」、「現実の社会において体現した」のだと思う。

一人のアーティストとして以上に、女性として、生身の人間として、ひた向きに立ち向かった彼女の太く短い27年の人生には、常軌を逸脱する行動の異常性などよりむしろ、常人以上の「人間らしさ」と「真実性(誠実性)」を感じてならない。

by JELLYE ISHIDA.


『Love is a losing game(「恋は負け戦」)』

一緒にいたときは夢中だった
恋なんて先に好きになった方が負け
なのに出会ってすぐに我を忘れた
だけどそれが恋ってもの

こんな恋なんてしなければよかった
あんなに辛い思いまでしたのに
もうここで終わりなんて
だけどそれが恋なんだよね

バンドの魔法で恋したけど
一方通行の恋には先がない
これ以上は耐えられない
好きになった方が負けなんて

「恋」ってものに恋してた・・・最初は最高だった
だけど,本当の気持ちを伝えたら
相手は遊びだってわかったよ
好きになったら負けなんだ

後先考えずに恋したけど
いつかはこうなる運命だったのかも
だけど2人の思い出が苦しいよ
仕方ないことだとわかっていても

最初から勝ち目なんてなかった
どうやっても無理だった
そしてとうとう終わりが来た
この恋にもう先はない




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