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【JELLYE ISHIDA.セレクト: VOL.3】『Baduizm(1997年)』『Mama’s Gun(2000年)』/Erykah Badu(エリカ・バドゥ)

【JELLYE ISHIDA.セレクト: VOL.3】『Baduizm(1997年)』『Mama’s Gun(2000年)』/Erykah Badu(エリカ・バドゥ)

70年代前半、マーヴィン・ゲイが社会的なメッセージを歌った、後にも先にもたった一枚のアルバム「What’s Going On」。このアルバムの成功が黒人ミュージシャンの「自立」を後押し、70年代前半に「ニューソウル」というムーブメントなって結実した ‼

そして、レーベル・メイトのスティービー・ワンダー、それからカーティス・メイフィールドダニー・ハザウェイといういわゆる「四天王」の黄金時代となった…。

アルバム「What’s Going On」の中でも最高の曲だと思っている「Mercy Mercy Me」は非常に短く単純な曲だけに、単独で聴いては魅力が伝わらない。つまり、この曲はその前の2曲、「Save The Children」と「God Is Love」があるからこそ最高にかがやく‼



90年代半ばの「ネオ・ソウル」にも同じような匂いがあり、70年代前半に「ニューソウル」としてマーヴィンらが築いた精神性は現在の黒人音楽界の中でもどこかしら息づいている。

それらを代表する「D’Angelo(ディアンジェロ)」をはじめ、女性では「Erykah Badu(エリカ・バドゥ)」のデビュー・アルバム『Baduizm(1997年)』、そしてソウルクエリアンズのクウェストラヴ、J・ディラ、ジェームス・ポイザーらがプロデューサーとして参加し、結果、ディアンジェロの2ndアルバム『Voodoo(2000年)』と並ぶネオ・ソウルの最高傑作に数えられる2ndアルバム『Mama’s Gun(2000年)』でも、アルバムの流れとして曲が構成されている…。




特に「Erykah Badu(エリカ・バドゥ)」において、詩の面ではビリー・ホリデイに例えられるだけにとどまらず、都会的感性できわめて深い自己内面を歌った彼女の詩は、聴く者に感情的な葛藤をもたらすことが多い ‼

それだけに、曲の流れはいっそう重要で味わい深く構成されている・・・❣

by JELLYE ISHIDA.


【 Bag Lady [feat. Roy Ayres] 】
『Mama’s Gun(2000年)』/Erykah Baduより

バッグレディ
そんな風にすべての荷物を引きずっていたら
背中を痛めてしまうわ
誰もあなたに教えてくれないと思うけど
あなたが抱えるべきものは重荷ではなくあなた自身なのよ

いつかその重荷はあなたのゆく道を阻むでしょう…

バッグレディ
あなたはバスを逃してしまうし、急ぐこともできない
あまりにも詰め込みすぎだから
他のみんながあなたがやってくるのをみたら、
一目散に逃げていくでしょうね
それが真実よ

いつか彼はあなたに言うわ
あなたが雰囲気を暗くしてるって

だから荷物を軽くして…

ガール 人生は辛くて、自由にできないって私はわかってる
そして誰かがあなたを深く傷つけた時は
あなたは泣くのを抑えられないわ
もしもあなたが深呼吸をして
受け流すことができたのなら
もっとましに感じることができるわ

バッグレディ
気にしちゃいけないわ
愛があなたを癒してくれるから・・・


5.0 rating

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