人間全体の現実的な『新しい救済』アプローチ
1;『国民経済』の現状と免れない先行き !!
現在、多くの方々が膨大な情報社会の海に溺れながらも、本質的には『真の情報』に飢えています。
歴史的な見解において、産業革命以後のここ30年間に起こった重要な事実とは、第三革命、つまり情報革命による社会基盤の変更が『富の再分配』を人間全体にはもたらされていないことが第一に挙げられます。
第二に、財やサービスは過剰ともいえるほどに需要を上回っており、従来のテクノロジー&情報革命によるハイテクノロジーの融合と発展は、合理化と効率化の世界をとうに到達・超越したがゆえに、この先、政治家主導による「雇用創出」、あるいは「職場創出」という『完全雇用政策』もとっくに破綻しており、幻想のなにものでもないことが挙げられます。
第三に、先進諸国が掲げる『福祉的国家』の確立はすでにどの国も同程度に破綻しており、今後ますます格差社会と貧富の差は決定的に加速することとなる中、十分で過剰な財やサービスを尻目に「私たちは、豊かさの中で餓死する」といった場面に遭遇する日が目の前に及んでいるという事実です。
上記の重要な三つの事実(全社会的命題)は、『人間全体の尊厳』を著しく後退させる大きな要因となるでしょう。