老子思想の精髄 [ The Essence of LAO TZU’s Thought ]

老子思想の精髄 [ The Essence of LAO TZU’s Thought ]

 

- 遥か太古の失われた『性的宇宙観』 -

今世紀に至るまでの二千数百年もの間、多くの人々が老子という人物がこの上なく『太古の文化を愛した人物』であったことを見過ごしてきた・・・。

老子は隠者として、また「不言」「貴言」「希言」の唱導者として、彼は著述をせず、弟子もとらなかったにもかかわらず、関所を出るときにだけ『堂々たる五千字の思者自道』を残した。しかし、本当のところ老子は思想を作ったわけではない ‼

老子は、当時の文明化により「心の文化」が失われる中で、ひたすら「太古の文化」をそのままに守ろうとした・・・。

そして、老子の世界観は彼の創作ではなく、『オリジナルは遥か太古の人類の理想郷』にある ‼

本来、『老子(Lao Tzu)・道徳経(Tao Te Ching)』は、ひとつの文が陰陽二つの意味に解されるように書かれており、「陰(裏の意)」と「陽(表の意)」を合わせ、老子の言わんとする真意は語られる・・・。

つまり、『老子思想の精髄(ESSENTIAL TAO / The Essence of LAO TZU’s Thought)』は、「陰=秘儀」「陽=哲学」が織りなす『性(セクシャリティ)と宇宙のダイナミズム』にあり、太古の失われた「性的宇宙観の稀有なる後継者」であった老子は、性なるものの中に、人間を観、宇宙を観た ‼

道家の祖『老子』が残した書は、実は現代に流布されている分量(81編)の三分の一が真実であり、さらに借字を応用した『緻密な二重構造の仕掛け』で、「深淵で高次な秘儀(心身変容技法)」が封印されている・・・。

しかしながら、この事実はまったく知られていない。なぜなら、彼はそのすべてを『暗号によって記述した』からである ‼

今や西洋社会でも最もよく知られた東洋の賢者『老子』その人その書を、人々は表層の意味でしか理解しておらず、中国人や道家の人々さえもその真実を知る者は皆無に等しい・・・。

2012年12月21日
老 子 陽 明



 

読者の皆様へ

今日ほど、複雑で多様・重層的とも言える世界を経験した人類は存在しない。そして今まさに、かつてないスピードにて、私たちは未知なる領域に突き進んでいる。その岐路の上を無意識で歩んでいては、非常に危険な状態を招く恐れがあることを誰もが『自覚する時期』にきている。

人類は歴史上、かつてないほどの『複雑で大掛かりな危機』に直面しており、実際に「社会的、政治的、経済的、生態的、倫理的危機」の直中に立たされている。その深刻さの度合いは、ここ30年間において急激に増しており、その細部には踏み込まないが、「人類史上において21世紀の現在が、これほどあらゆる面において一時に差し迫った危機に曝されたことは無かった」と言えるほどである。

人々の中には、現在の世界に『真っ暗な予感』を抱く声も多く、その原因が政治的・経済的支配者層における「闇の勢力」の存在をほのめかし、それらが世界をコントロールしているといった情報をまことしやかに流布する者さえいる。

しかし、実際には、そのような『情報の氾濫』に潜む危険や病理、いたるところで「真実と善と美」を脅かしているのは闇の勢力ではなく、『表層の浅薄な力』なのである ‼

今日、そのような表層の浅薄な力は皮肉にも、「自らを深遠なものである」と宣言している。いたるところにある「勝ち誇った恐れを知らない浅薄さ」が、現代の危機であり脅威なのだが、にもかかわらず、いたるところでそれらは、『私たちを救うものだ』と宣言している。

しかし、我々自身が「本当の問題」から目を背けることなく、その「現実に分け入る勇気」があるならば、『闇と深淵の中にこそ、常に私たちを癒す真実』が潜んでいる ‼

今回、『門外不出のタオの秘伝』を公開するに当たり、しばらくの間、世の情勢や人々の様相をつぶさに鑑み、公開時期を未定にさせて頂くことをご了承願いたい。

2013年 4月 8日
老 子 陽 明

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